京都ユネスコ寺子屋・旅の学校 2024 報告
この夏、U-smail事業の助成をえた京都ユネスコ寺子屋では、旅の学校2024を実施しました。
奈良県吉野郡川上村にある「芸術家たちの生活と創造の場、訪れた人が自然やアートと触れあうスペース」=<匠の聚(むら)>で宿泊し、そこにアトリエをもつ京都ユネスコ協会の岸上ゆか理事のアートワークショップや近隣の自然・文化の体験学習を行いました。
子ども16名、保護者8名、引率講師1名、スタッフ4名の29名(うち日帰り参加8名)が楽しく学び合い、交流を深めました。以下にその詳細をご報告します。
■日時:2024 年 8 月 22 日(木)~23 日(金)
■滞在先:奈良県吉野郡川上村 <匠の聚>
〒639-3541 奈良県吉野郡川上村東川135 TEL / 0746-53-2381 https://takuminomura.gr.jp/
宿泊:コテージ 3 棟、近隣の一棟貸古民家(南の国の巣、スタッフ)、民宿
■参加者:
・宿泊参加: 子ども12名、保護者5名、引率講師1名、スタッフ3名 計21名
・日帰り参加:22 日:子ども4名、保護者3名/23 日:スタッフ 1 名(木村) 計 8名
・ワークショップ講師:岸上ゆか常任理事、スタッフ(常任理事):吉田、杉山、浅井
プログラム
22 日
11:00~ 宮滝しょうゆ梅谷醸造元、現地集合(自家用車)、バス(11:18着)で順次。
11:00~12:00頃 順次3グループで蔵見学。https://www.umetani.jp/
100 年以上使われている吉野杉の大桶。伝統的な醤油醸造の現場を職人さんが案内。
(自家用車に分乗して移動)
12:30 頃 食事(お弁当持参)川遊び @あきつの公園
14:00 頃~ 蜻蛉の滝周辺自然散策
15:00 河原でスイカ割
15:30頃~(自家用車に分乗して移動) 豪雨の中<匠の聚>
16:00~17:00 匠の聚アトリエ:岸上さんの案内で見学、日本画の絵の具など説明
17:30 頃~19:30 チェックイン、夕食づくり 夕食
19:30~ 夜の昆虫観察会/杉の湯温泉
宿泊:親子・講師は匠の聚コテージ、スタッフは古民家へ移動
23 日
起床・朝食・チェックアウト
10:00~12:00 日本画の絵具づくりワークショップ@研修室(講師:岸上ゆか)
昼食 配達お弁当を研修室で。集合写真
(自家用車に分乗して移動)
14:30 頃~ 不動窟鍾乳洞の探検
15:45 解散のご挨拶(近鉄大和上市行バス:16:10発)
■参加者の感想
〇 旅全体、みんなで過ごすこと自体、お泊まりのわくわくも満喫していました。顔彩作りのWSでは好きな色作ってそれを重ねていくうちに出来上がっていく、色の移り変わりを満喫したように絵に現れていました。出来上がった絵と額縁をとても喜んでいます。
〇 娘は日本画の体験がとても充実していた様子で、学校で夏休みの体験を話した時に、この楽しい出来事を話し、話足りなくて他の子の時間までたくさん話したという事を聞きました。自分の好きな色を地球からもらって絵にするなんて、本当に素敵な体験でした。
〇 顔彩作りWSでは作られたものではなく、日本には地球にはこんなにも美しい色で溢れているのだな、そのまんまの色とりどりの彩りを感じ、そしてそのまんま誇張するわけでなく調和している。改めて地球とはそういうところなんだなということを体感させてもらい、贅沢に味わった上に素敵な作品になって持ち帰らせて頂き感謝感激です。年長児〜中1、大人もそれぞれに大満喫でした。年長の息子も額の絵をしょっちゅうみせに来てくれます。
〇 夏休み、新聞を書く宿題がありました。川上村の匠の村の日本画家さんのことを書くと決めて書き上げました。アトリエを見せてもらい、わかりやすく話をしてもらいそこからワークショップまでの流れが濃厚に印象に残っている様子でした。作家さんのお顔が見れて、その方の作品を見て、体験できるという時間は実りがあるんだなぁと思いました。私としてはアトリエに飾っておられた絵が忘れられません✨
〇 この夏は、喉、咳風邪を長引かせたので、この夏最初で最後の水遊びでした。幼い子たちと関わり、頼られると、わだかまりの心もほぐれて、無心になって水遊びをする。とても貴重な体験をさせてもらいました。
〇 鍾乳洞が1番印象に残っているようでした。先生が事前にクラスでやってくださった鍾乳洞のお話と塩を作る実験が彼の中で蓄積されていて、そうやって時をかけて出来上がった洞窟を探検したことに心動かされたようでした。あと滝壺の深いところを泳げたのも楽しかったと言ってました。
〇 川遊びも楽しく、滝の場所で最後に思う存分泳げなかったのが心残りだったらしく、また絶対に行く!と娘は言っていました。
〇 鍾乳洞も大好きです!地球の神秘ですね。みな、あそこで元気をもらったように思います。
〇 お醤油の蔵で、地元の方に愛される、好まれるのは、アルコールなど添加したお醤油になってしまうんです。と店主が伝えてくれました。消費者が求める物を生産者が作らないと利益にならない。消費者側の責任もあると感じる会話を交わしたのが、お醤油好きの者にとっては、忘れられない現実でした。