KYOTO UNESCO ASSOCIATION
2025.01.16
[TOPICS]

2025年を迎えてのご挨拶

京都ユネスコ協会会長 吉田敦彦

あらためまして旧年中の御芳志への感謝と共に、新春のご挨拶を申し上げます。

去る年に、長年にわたり京都ユネスコ協会をお支え下さった故相大二郎会長より拝命し、不肖ながら重責のトーチを引き継ぎました。訃報のあとは敬愛する相先生を悼み偲びつつ、ともかくも伝統ある京都ユネスコ協会の灯を消さぬよう、次の世代にも受け渡していけるよう、皆様方のご指導ご協力を頂戴して新参者ながら務めてまいりました。

ご無沙汰のままで、ご心配いただいている向きもあろうかと存じます。この場を借りまして、京都ユネスコ協会の活動の近況をお伝えし、ご挨拶とさせていただきます。

先輩諸氏が大切に育んでこられた自然観察展は、加藤事務局長はじめとするスタッフのご尽力でコロナ渦を乗り越え、盛況のうちに第63回を完遂できました。中断していた美術工芸展は、京都ユネスコ芸術展として3年前より再興に向けてチャレンジしておりましたが、多方面からの出展数も増えて軌道に乗りつつあります。英語教室や日本語教室も例年通り月二回のペースで催行しています。

新規に採択された日本ユネスコ協会連盟U-Smile事業の助成を得て、京都ユネスコこども食堂と京都ユネスコ寺子屋を立ち上げることができました。子ども食堂は第3土曜日に開催し、11月には京都植物園で子どもたちの絵画共同制作(Big Draw)を実現しました。寺子屋は、試行的にではあれ月1回程度の親子クラス、夏期集中講座、そして「旅の学校」を成功させることができました。

特筆したいのは、次世代ユース(高校生・大学生)に参加してもらえるイベントが立ち上がってきたことです。こども食堂と併設している居場所に若者ボランティアが毎回のように参加し、寺子屋のユースゼミナールではケニアのスラムで寺子屋を長年運営してきた早川千晶氏を招いての研修会を行いました。

そのような活動の成果として今年度に入って久しぶりに青年会員が一気に5名入会しました。また、そのうちの1名が、ユネスコ協会アジア連盟の主催するカザフスタンでの国際ユースフォーラム(新年2月)に日本代表して派遣されるという運びとなりました。ユネスコスクールをサポートするために京都市教育委員会とのテーブルも持てるようになってきました。

ご高配を賜って賀茂御祖神社(下賀茂神社)にて開催しました6月総会にて、今年度からスタートアップする新方針として、1)次世代ユースの活性化、2)日ユ協連事業との連携、3)常任理事会の実質化の3本柱をご承認いただきました。ほぼ毎月開催してきた常任理事会では、それぞれの担当理事からご報告を受けて協議しています。

このように慎ましくも何とか、次のステージへ向けて第一歩を踏み出しました。ご挨拶も十分にできないまま慌ただしく始動し、至らぬ点も多々あったことかと存じます。失礼の段はお許しください。本年、まさにこれからが大切ですので、会員・理事の皆様から温かいご協力を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

詳しくは機関誌をご覧いただきたく最近の活動の一端をご報告し、ご挨拶とさせていただきます