平和セミナー 報告
<国際平和デー2025>セミナー
「ユネスコ教育勧告を私たちの未来」を盛況のうちに開催!
■京都ユネスコ協会は、日本国際理解教育学会ユネスコ教育勧告特別委員会と共催し、2025年9月21日(日)13時30分~17時、〈国際平和デー2025〉セミナー:「ユネスコ教育勧告を私たちの未来」を開催しました。
■会場のキャンパスプラザ京都2階ホールの定員いっぱいとなる、80名(+報道関係者1名)の参加を得て、盛況でした。ユネスコ協会関係者14人、教員・教育実践者36人、行政機関 2人、市民団体関係者6人、ユース・学生12人、その他10人と多様な背景をもつ参加者が集い、学びあいました。
■第一部(リレートーク)では、主催者から「なぜ今、ユネスコ教育勧告か」(吉田敦彦:京都ユネスコ協会会長)、「ユネスコ教育勧告の世界の受けとめ・広がり」(永田佳之:日本国際理解教育学会会長)、「ユネスコ教育勧告と民間ユネスコ活動」(木間明子:東京都ユネスコ連絡協議会事務局長)について概説した後、参加者の織田雪江さん(同志社中学・高校教員)、岡田明子さん(同志社大学生)、森田育志さん(元教員・大学教職関連部署)、山田文乃(IKUNO多文化ふらっと)から、自らの活動を踏まえて教育勧告に期待することについてリレートークを行いました。
第二部(ワークショップ)では、ユネスコ教育勧告のカード型教材(勧告の「14の主導原則」の1つ1つに焦点を当て、簡潔な意訳と、他者との対話を通して理解を深められる3つの問いを付置したカード型教材)を使い、5~6人のグルーブで主導原則の理解を深め、学校や地域の教育の可能性と課題解決のために何をいかに変えていけばよいのか?について対話形式のワークショップを実施しました。最後に全体会で、参加者が意見交換しながら、未来へ向けての展望を語り合いました。
■マルチステークホルダーの連携を図り、平和で持続可能な未来のための教育の実践を推進するという目的にかなうセミナーを開くことができました。第1部で専門家による簡潔なレクチャーで教育勧告の基本的理解を深め、第2部で年齢やバックグラウンドの違う参加者同士が対話を通して教育について深く考え、教育勧告についての理解を深めることができました。参加者からカード教材を使ったワークショップを開きたいという声も出て、ユネスコ教育勧告の普及の一助となったと考えます。
■本セミナーには、日本ユネスコ国内委員会、京都市教育委員会、京都府教育委員会、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟、公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU):ユネスコスクール事務局、ESD活動支援センター、近畿地方ESD活動支援センターといった全国規模の後援をいただきました。なお、本セミナーは、日本ユネスコ協会連盟のU-Smile事業の助成を受けて実施されました。
吉田敦彦