10)歴代事務局長

事務局長出身国在任期間
1ジュリアン・ハクスリーイギリス1946年12月 – 1948年12月
2ハイメ・トレス・ボデーメキシコ1948年12月 – 1952年12月

ジョン・W・テイラーアメリカ1952年12月 – 1953年7月
3ルーサー・H・エバンスアメリカ1953年7月 – 1958年12月
4ヴィットリーノ・ヴェロネーゼイタリア1958年12月 – 1961年11月

ルネ・マウフランス1961年11月 – 1962年11月
5ルネ・マウフランス1962年11月 – 1974年11月
6アマドゥ・マハタール・ムボウセネガル1974年11月 – 1987年11月
7フェデリコ・マヨールスペイン1987年11月 – 1999年11月
8松浦晃一郎日本1999年11月 – 2009年11月
9イリナ・ボコヴァブルガリア2009年11月 – 2017年11月
10オードレ・アズレフランス2017年11月 – (現職)

Ⅲ 日本におけるユネスコ運動について

1 日本の加盟の経緯
日本は1951年7月2日、パリで開催された第6回UNESCO総会を経て、60番目の加盟国となりました。しかしそれ以前に、日本では民間の人びとの間ですでにユネスコ憲章に感銘を受けた、土居光知(当時:東北大学教授)、桑原武夫(当時:東北大学助教授)、上田康一(当時:外務省東北終戦連絡事務局・連絡官)などが、1947年7月19日、仙台でユネスコ協力会を発足させました。
続いて9月18日に湯浅八郎(元同志社大学総長)と西田天香(一燈園創設者)が京都ユネスコ協力会を発足させたことで、その年に奈良と神戸が続き、その後各地でユネスコ協力会設立のうねりが起き、1947年11月には東京日比谷公会堂で第一回ユネスコ運動全国大会が開催されました。このように、民間から起こったユネスコ加盟運動は時の政府と協力して、国連ユネスコ加盟への機運を高めていきました。日本が国際機関のUNESCOに加盟した背景にはこのような草の根のユネスコ運動がありました。
日本全国に広がった民間ユネスコ運動は、現在、283協会あります。ユネスコの活動に参加している諸団体、個人的な参加者を統括している機関として文部科学省に国内委員会が設置されています。また、各協会のユネスコ活動推進や情報交換を行う場として、日本ユネスコ協会連盟が組織されています。

2 文部科学省の国内委員会
日本ユネスコ国内委員会は、「国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)憲章」第7条に示す「国内協力団体」として、ユネスコ加盟国が、教育、科学および文化の事業に携わっている自国の主要な団体・個人をユネスコの事業に参加させるために設立するものであり、我が国では、「ユネスコ活動に関する法律」第5条に基づき昭和27年(1952年)に設置されました。
*日本ユネスコ国内委員会は、ユネスコの直属の機関ではありません。

(文部科学省ホームページ調べ)

注:「国内委員会の活動」、「組織」、「会議」、「事務局」などについてはさらに文部省ホームページを検索してください。

3 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
日本では、昭和22年(1947年)世界に先駆けてまず仙台で民間からユネスコ運動が始まり、ほとんど同時に京都でも「ユネスコ協力会」が生まれました。
その後ぞくぞくと各地に「協力会」が出来て、現在(2014年)協会の数は全国280を上回るほどになっています。

公益社団法人日本ユネスコ協会連盟は全国の民間ユネスコ活動を続けるユネスコ協会等の連合体というべき組織で、ユネスコ憲章の精神に則って「世界の平和と人類の福祉」の実現を目的に、国民的ユネスコ活動を推進する非政府団体です。同連盟では各地のユネスコ協会、民間企業等と協力して、主に次のような活動を行っています。

(1)世界寺子屋運動
(2)世界遺産活動
(3)青少年育成活動
(4)諸外国のユネスコ関係団体との相互交流
(5)ユネスコに関するパネル・ビデオ等の貸出、機関紙「ユネスコ」や教材等の出版物等の発行

注:詳しくは公益社団法人日本ユネスコ協会連盟ホームページをお訪ねください。